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国立大学法人 岡山大学長
千葉 喬三

  この事業は、国の第3期科学技術基本計画が最重点課題とする「イノベーションの
 創出」として、産学官の協同により、次世代を担う研究者・技術者の育成を図りつつ、
 将来的な実用化を見据えた基礎的段階からの研究開発を行う国際的な拠点形成を
 目指すものであります。

  このたび岡山大学では、文部科学省・平成18年度科学技術振興調整費「先端
 融合領域イノベーション創出拠点の形成」事業において、「ナノバイオ標的医療の
 融合的創出拠点の形成が採択されました。

  具体的には岡山大学産学連携学内特区として「ナノバイオ標的医療イノベーション
 センター:ICONT(Innovation Center Okayama for Nanobio Targeted Therapy)」を
 設置し、岡山大学医歯薬学総合研究科と自然科学研究科の先端的研究を戦略的に
 融合し、協働企業7社とともに次世代のバイオ・医療の研究・開発における拠点を
 岡山に形成することを目的とした事業であります。

  岡山大学としましては本拠点が中国・四国さらには日本、アジアにおけるナノバイオ
 標的医療におけるイノベーション創出拠点として発展すべく より一層の努力を行って
 ゆく所存であります。今後とも皆様にご理解とご支援をいただきたく改めてお願い申し
 上げます。

 


国立大学法人 岡山大学長
 
千葉 喬三



ナノバイオ標的医療イノベーションセンター長
公文 裕巳

  科学技術創造立国を目指す現代日本の最大のキーワードは『イノベーション』、
 その方向性は『国民にわかりやすく、社会に役立つ科学技術の推進』であります。
 岡山大学『ナノバイオ標的医療の融合的創出拠点の形成』事業では、高齢化
 日本の喫緊の課題である『がん医療』を主たるターゲット領域として、『革新的治療
 薬』、『新しい運搬システム(DDS)』、『先端標識技術(分子イメージング)』を融合
 することにより、協働企業7社とともに『ヒトに優しい標的医療』の実現を目指して
 いきます。人生80年時代のがん医療にはQOLを重視した低侵襲医療として、悪い
 ところを早めに診つけ そこだけを優しく治すという技術革新に期待がよせられて
 います。本拠点では、イノベーションの真の意味と目標である『生活スタイルが大き
 く変わるようなパラダイムシフト(構造的変換)を示す破壊的な新しい価値の創造』
 として、『がん予防への展開』による超高齢化社会における日本のQOL改善を企図
 した拠点形成事業を推進していきます。

  また、あらたな創薬・医療技術の創出は、臨床領域におけるトランスレーショナル・
 リサーチ(探索的臨床研究)をとおしてのみ実現可能であり、基礎研究と臨床応用
 の可能な日本の大学医療機関において先端融合領域として機動的に取り組む
 仕組みを作ることしか、日本が国際競争に勝てる可能性はないと判断されます。本
 拠点では、基礎開発部門から臨床開発部門までシームレスに移行するシステムを
 構築し、次世代を担う『融合的バイオ研究者・技術者』を実務をとおして育成して
 いきます。

  これら標的医療の創造と人材育成プログラムをとおして、最終的には、ナノバイオ
 標的医療の基盤技術を感染症や環境管理にも適用しつつ、アジアを中心に自立
 して展開する国際拠点の形成を目指して参ります。引き続き、産業界を含む異分野の
 方々からの幅広いご意見、ご要望、ならびに、ご支援をお願い申しあげます。

 


ナノバイオ標的医療
イノベーションセンター長
 
公文 裕巳